イギリスの教育事情
イギリスでは、日本のような画一化された制度ではなく、様々な学校で様々な教育が受けられるようになっています。コンプレヘンシブスクールと呼ばれる公立の学校がある反面、イギリスには500校以上に上るボーデイングスクールと呼ばれる私立の寄宿校が全国に点在しています。日本からはこれらのボーデイングスクールへの留学となります。これらの学校のカリキュラムは校長先生の裁量に一任されているため、各生徒の個性に合わせた教育が可能になります。各国のロイヤルファミリーがこれらのボーデイングスクールで学んでおられる事は周知のように、国籍や宗教に関わらず全ての人々に入学の機会を与えてくれています。
GCSEとGCE-Aレベル
公立校の生徒、私立校の生徒を問わず、ほとんどの生徒はこの2つの全国共通試験を受けます。これらの試験を受ける事で就職の際の能力証明や大学入学資格を得る事になります。従い、日本のような卒業制度はありません。画一的な日本の教育に比べるとかなり分かりにくい面がありますが、各自の個性、能力を伸ばしながら、専門的な教育が行なわれます。
インターナショナル・バカロレア(IB)
近年、多くの学校がIBコースの導入を計っています。Aレベルに比べて、幅広い勉強が求められ、IB取得性者の評価がAレベル取得者に比べて評価が高いという理由が挙げられます。また、国際的にも、様々な国の大学が、IB取得者を評価していることもあります。
ガーデイアン(後見人)制度
年間約20週ある学校の休みのために、緊急時に備えて、イギリスのボーデイングスクールのほとんどが、イギリス国内にガーデイアンを指定する事を義務付けています。